私が今までで一番ハマったゲームはファイナルファンタジー１１です。
私が初めてプレイしたオンラインゲームでもあります。

最初は何をすればいいのか分らなくて途方に暮れました。
一般的なゲームは最初から目的が明確ですよね。
まずはあそこの街へ向かえとか、魔王を倒して来いとか。
でもこのゲームは短いオープニングのあとに街に放り出されて、その後何をしたらいいのかさっぱり分りませんでした。
仕方無いのでとりあえず街の外に出て敵を倒してみます。
しかしやたらと強い敵がいるんです。オークです。
例えばドラクエだと、最初の街の周辺にはスライムくらいしかいませんよね。
しかしこのゲームは最初の街から出たところにいきなり強敵がいます。
レベル1では到底勝てない敵で、瞬殺されました。
街に戻ってもう一度フィールドに出てみますが、例の敵に再び追いかけられます。
結局戦闘不能になって転がっていると、ふと蘇生魔法が飛んで来ました。
驚く私に、彼は「初心者さん？」と声をかけてくれました。
私が初心者だと分ると、彼はこのゲームについて丁寧にレクチャーしてくれました。
そしてフレンドになって、彼の所属するリンクシェルというものをくれました。ギルドのようなものです。

リンクシェルの仲間と雑談したり冒険したりするのは本当に楽しかったです。
リンクシェルに所属する人たちは、年齢も環境も性別も様々です。
学生さんもいましたし、主婦の方や社会人もいました。
そんな人達が仲間になって一緒に冒険をするというのはとても新鮮でした。
リンクシェルの仲間と遊ぶのが毎日楽しみで仕方ありませんでした。
画面の向こうには実際にプレイしている人がいます。
オンラインゲームはただの娯楽ゲームではなく、人と繋がるためのコミュニケーションツールでもあるのだと思います。

時には徹夜になるほど熱中してプレイしたファイナルファンタジー１１。
あれほど熱中するゲームにはもう出会えないのではないかと思います。
生活環境の変化に伴い引退しましたが、今でもたまに連絡を取り合うフレンドもいます。
このゲームは私にとって、とても大切で特別なゲームです。

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